今日、4月9日は2023年のイースター。
イースター(復活祭)は毎年日にちが変わりますね。
それは、
325年に開催された第一回ニカイア公会議で採択された、
「春分は3月21日」とする考え方をベースに
その春分を過ぎた最初の満月の直後の日曜日に復活祭が行われるため、
のようです。
ということで、今年は最初の満月が4月6日でその直後の日曜日が今日なわけです。
今日は、アリス・ベイリーの『人類の問題』から、
復活祭のお話をシェアさせていただきます。
アリス・ベイリー著、AABライブラリー翻訳『人類の問題』AABライブラリー、2001年、170頁より引用
……現在、キリスト教には大きな祭があり、仏教徒も独自の一連の霊的イベントを開催している。ヒンズー教にもまたそれとは違う祝日があり、イスラム教徒も同様である。将来の世界において、至るところすべての信仰者が同じ祝日を定め、同じ祭を祝って集うようになることは無理なのであろうか。そうすることで、霊的な力は蓄積され、合同での霊的な努力が行われ、霊的な祈願が同時に行われるようになるであろう。それが有効であることは確かに明白である。
このような霊的な出来事が起こる可能性を示し、将来に行われる世界的な祭の性質について予言しようと思う。すべての人々が自然かつ容易に、合同で、彼らすべてを親密に関係づけるためにアプローチを一致させて、一緒に開催できるこのような祭が一年に三度ある。これら三つの祭は、連続する三つの月に集中しており、そのため、一年間を通して影響を与えるべき年一回の長期にわたる霊的な努力へと導く。……
ここに語られている三つの祭の最初が、イースター(復活祭)ということなのです。
次に、秘教で語られているイースターの説明をみていきましょう。
前掲書、171頁より引用
1 イースターの祭(復活祭)
王国の創始者、神の愛の表現の祭である。その日、彼が指導し方向づける霊的ハイラーキーは一般に認知され、霊的ハイラーキーと人間との関係が強調され、神の愛の性質が感知されるであろう。至るところの人々が復活と霊的な活発さを生み出す力のあるその愛に呼びかけるであろう。この祭りは常に、春の最初の満月の日と決められている。人々の目と思考は、死ではなく、生命に定められるであろう。聖金曜日はもはや教会生活での一つの要素ではなくなり、イースターが西洋の大きな祭になるであろう。
ここに、聖金曜日はもはや教会生活での一つの要素ではなくなり…とあります。
その前文にその意味が記されています。
人々の目と思考は、死ではなく、生命に定められるであろう。
つまり、「磔刑による死」から、「復活をとげた生命」へ、注目が移行するということです。
だから、聖金曜日は教会要素の一つの要素ではなくなるわけです。
有名な最後の晩餐は、イエスが弟子たちと共にとった、過越の祭りの食事です。
その後、ゴルゴタの丘で磔刑死したのが金曜日といわれています。
それゆえに、金曜日は、イエスの磔刑死の象徴ということなのです。
復活祭の今日、まなざしを「死」から「生」へ振り向ける。
そうすることによって、キリスト教神学で重んじられる「イエス・キリストの死の贖い」が異なる相に移行するのではないでしょうか。
みなさん、今日も素敵な一日をお過ごし下さい!
#アリス・ベイリー
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