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執筆者の写真Boo de 風

森の倒木について思う。


長い連休の最後の数日に屋久島を訪れました。

10時間超のトレッキングは初めての経験で、

友人たちから情報を頂き、身体と心の事前準備はしたものの…

果たしてこの状態で適応できるかどうか?

大きな不安を抱えながら、3時に起床して…

歩きました、とんでもなく歩きました、本当によく歩きました。

人間の足って、歩けるものですね。

縄文杉トレッキング、皆様にご迷惑をおかけすることなく無事に終了。

アテンドして下さったガイドさんの「歩き方」は本当に素晴らしく

身体の使い方において、大きな学びを得ました。感謝!

そして翌日は飛行機までの時間に空きがあり、

身体のどこが痛いのか、もはや不明な状態にもかからわず、無謀にも白谷雲水峡へ。

前日のガイドさんは、寡黙な「ザ・山の男」という感じの方でしたが

この日のガイドさんは、たくさんの質問を投げかけてくれて

こちらの回答に対してとても親切に幅広く説明して下さる方でした。

ということで、会話止まらず状態。

特に心に残ったお話のひとつを、今日はシェアさせて頂きます。

倒木について。

屋久島の森深くには、地球の歴史のあれやこれやを経験してきた長壽の大木が

たくさんあります。

そしてまた、気候やその他諸々の影響で倒れている木も多く見かけます。

それらの倒木は年度を遡って、下から順に重なり合っています。

想像もつかない長い長い間生きてきた木が倒れている様子に

少々胸がつまる思いもありました。

しかし、ガイドさん曰く、

「木が倒れるということは、悪いことばかりではないです。

大きな木が倒れることで、そこに空間ができ陽が射しこみ

新しい命が芽吹いて行きます。

これが再生です。」と。

倒木ということは木が亡くなるということ。

そこだけをすくい取ると、切ない思いもあるのですが

いや、そうじゃない。

またその次につながっていく。順繰り、順繰りに。

こうやって循環して命は繋がっていくんだから。

人間だって同じです。

「死」という時点で切り取ってしまうと、

切なく哀しく、苦しさも押し寄せてきますが

順繰り、順繰りに循環していく…。

つながっていくと思えれば、そこに一縷の希望も生まれてきましょう。

みなさん、今日も素敵な一日をお過ごし下さい!

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