昨日まで平成。
今日から令和。
戦争を経験することのなかった平成の時代への心からの感謝と
自分が生きた時間への感慨深さはあるけれど、
昨日の私と今日の私は何が違うのだろうか。
正直、よくわからない。
しかし、そうはいっても日本国のエネルギーは今日から変わっていくのでしょう。
そして数年後には、大きな大きな一歩が、歩まれているのでしょうね。
個人的なことではありますが…
この連休は私にとっての新たな一歩となりました。
節目の期間があって、その中に踏み入れた感覚です。
とっても具体的なことなのですが、実家の片づけを始めました。
今までは、実家に置いてあった亡き息子のあれやこれやを
ひとつずつ、丁寧に片づけてまいりました。
それがひと段落し、そろそろ家の終末に向けて考えを巡らせないと…
そんな時期に差し掛かっておりました。
まだ家の主はおりますが、昔の勢いは消え失せ、
帰霊にむかっている様子がしみじみと感じられます。
その実家の屋上に倉庫が設置されており、
いずれおとずれるかもしれない災害を懸念し
業者さんに撤去をお願いしました。
実はその倉庫にはありとあらゆるものが保管されており、
足を踏み入れるのに大きな躊躇があったのです。
そう、そこには母がまだ元気な頃に時間も気持ちも費やしたあれやこれやが
彼女がそこに置いた、そのままに置いてありました。
そうか、息子のエネルギーをまとった品々は早々に手放しに向かったけれど、
母のものは、まだここにあったのか…。
ちょうどこの季節だったような…
猫の額ほどの庭での野点の時の傘など、懐かしいもの
お懐石の席に用立てたものも一式仕舞われていたり、
お花器もたくさんでてきました。
そしてまた。
私自身の幼少の頃に、なんどもなんどもお気に入りの頁をめくった本が
まとめられた段ボールも発見。
母は、私が高校の頃に癌に罹患して他界。
あと十数年で半世紀になるんだね…。
母の後をつがず、好き勝手に生きる道を選んだ私に何も言わなかったよね…。
自分の娘は仕込めないって言ってたっけね。
えへへ。ごめんね。でも、私は私だからね。
いつもお弟子さんに囲まれていて、忙しくしていて、
私はその中に入っていくことができなくて…。
どうして私のママは、お友達のママのようではないのかなぁ。
子どもながらに、とても複雑な思いを抱えていたのだと思います。
片付けをしながら、そんなことも思い出しました。
そしてもうひとつ。
私は、大切な人たちとの死別を何度か経験し
他者を通して自分に否応なしに向き合う機会を与えて頂いたけれど
今生をふりかえり、自分を通し自分に向き合うということをしていない。
これから実家の終末にむけて、私はこれをやっていくんだなぁ。
そうであるならば、逃げることなく、しっかり、じっくりとやっていきますか。
平成から令和への節目に個人的な節目も重なり、
こんなことを思ってみた私です。
みなさん、今日も素敵な一日をお過ごし下さい!
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