旅立って逝った大切な人たちは
もうこの世ではその声を聞くことも、その体温を感じることもできない。
可能であるなら引き戻したい。
強引にでも引き戻したい。
死別を経験したことのある方の中には
こんな感情をお持ちになられた方はいらっしゃるのではないでしょうか。
待つとし聞かば今帰り来む
そんな思いを絶対に持たせてはいけない。
それは母として、ひとりの人間として、自身の大義として
長男を見送った私自身が何とか守り抜いてきたことです。
そんなのは綺麗ごとだと、はっきりと言われたこともあります。
でも、この一線は守りたい。
やせ我慢でもなんでも良いから守りたい。
私自身はそう思ってまいりました。
グリーフは、カラフルです。
同じ思いを持つ人などいるはずがない。
しかし。
魂が転生していくことは、特別な方を除いて経験し続けることです。
見送った私たちは、揺れ動き、また揺れ動き…をくり返しながら
ここに軸足を置き、自分の魂の道のり、大切な人の魂の道のりに
思いを馳せることができる日を待つのでしょう。
このプロセスが自分が自分に寄り添い、自分に贈るグリーフワークなのだと
私は思うのです。
Boo de 風のセッションは、この視点を非常に大切にして行っています。
クライアント様のグリーフを消去することは私にはできません。
私の役目は、旅立って逝った愛する方が形を変えて存在するということ、
そこにどう向き合っていくのかという方法のひとつを
お伝えすることです。
みなさん、今日も素敵な一日をお過ごし下さい!